紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所
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  メールマガジン 第27号

   (2009年6月15日号)
 

 会員の皆様、常日頃、当ホームページをご覧いただきありがとうございます。  

  先日、昨年の9月21日から11月3日までの記事を解説したメールマガジン第26号を掲載しました。ホームページの更新が長らくストップしてしまい、申しわけありませんでした。

 

 昨年秋に、米国のサブプライムローンの破綻を契機とした世界同時不況が顕在化し、現在も雇用や企業業績の面で深刻な状況が続いています。この影響は、社会的に様々な影響を及ぼしています。工業などで雇用機会が減少したことから、農業への新規参入者(企業)が増加するなどの現象がみられています。

 

 当ホームページでは、このような社会的動向に関連させて、これまでまだまだ初歩的な段階にある「害虫防除の常識」、「有機農業」などの記事を今後充実させていかなくてはと考えています。

 

 さて、昨年11月4日以降に掲載した記事についての解説をいたします。

 

1)地域の持続性を考えるということで、三重県のローカル線、名松線を取り上げました。

  グローバリゼーションの進行する中で、企業は国際競争の中での生き残りをかけた戦略
  を掲げて邁進しています。会社の中では、最小限の人員配置の下で、派遣労働者などを
  使い、厳しい労働条件で働くことを余儀なくされている若者が多数います。

  一方、地方を見ると、農山漁村の第一次産業に元気が無く、少子高齢化、公共交通機関
  の衰退、郵便局や学校の統廃合など、社会的基盤の脆弱化が起こっており、農山漁村と
  いえどもグローバリゼーションとは無縁ではありません。

 

  こうした怒濤のような社会変動の中で、地域の持続性を考えることには難しさがありま

  す。しかし、流れに任せていてよいわけではないでしょう。多少高コストでも、地域資

  源を地域内で循環させ、お金を地域内で循環させ、雇用機会を増やし、住みやすい社会
  とし、税金を地域の持続性のために使うといった地域住民の意志を明確にした地域政策
  が必要なのではないでしょうか。

 

  ところで、三重県には幾つかのローカル線がありますが、まずはじめに津市内を通るJR 

  東海の名松線を取り上げてみました。自家用車の普及により、バスの便数の削減、バス
  路線の廃止などが進む中で、歴史のあるローカル線が全国あちこちで廃線となっていま
  す。地域のローカル線の維持は、地域の維持再生の象徴的な存在でもあります。まず最
  初に、筆者が名松線に乗って撮影した沿線風景を紹介しました。1両編成のディーゼル
  カーの前面の窓から見る里山風景はなかなか良いものでした。

 

  三重県のローカル線  名松線

  http://www.zc.ztv.ne.jp/kiikankyo/newpage2%20LocalTrainMeisho3.html

 

 

  名松線の車窓から見える沿線風景

  http://www.zc.ztv.ne.jp/kiikankyo/newpage2%20LocalTrainMeishoHukei4.html

 

  

  各地におけるローカル線の活性化、乗客を増やす試みの一端をご紹介しました。

 

  ローカル線を元気にする方法

  http://www.zc.ztv.ne.jp/kiikankyo/newpage2%20LocalRailWays2.html 

 


2)
地域におけるエコーツーリズムに資するために、これまでに収集した「ため池」、「巨
  木」についての情報を中心にまとめてみました。今回は、松阪市飯南町と飯高町を取り

  上げました。この地域で、エコツーリズムについての情報がありましたらお寄せ下さい。

 

  地域別自然観察・エコツーリズム・ポイント(三重県松阪市飯高町・飯南町)

   http://www.zc.ztv.ne.jp/kiikankyo/newpage30%20ChiikiIidaka.html

 

 

3)これまでに、ため池についての情報を収集・発信してきましたが、今回新しく松阪市の
  古田池についての情報を掲載しました。古田池は江戸時代に築造され、その経緯が案内
  板に書かれていました。ため池の周辺の敷地は、公園や運動場として整備されています。
  空気清浄、景観良好なこの場所を地域住民が大いに活用するとよいと思います。

 

  松阪市嬉野宮野町の古田池

  http://www.zc.ztv.ne.jp/kiikankyo/newpage1%20TameikeMatsusakaHurutaIke.html

 

  ヒシの繁茂するため池の水質の変化について継続的に調べています。大澤池における水
  質の変化のパターンがだいぶ明らかになってきました。今回、11月分のデータを加え
  ました。

  http://www.zc.ztv.ne.jp/kiikankyo/newpage30%20WaterQualityTrend.html

 

  

  ヒシが秋になって枯れた時に、水質(透視度)がどのように変化するのか、ヒシの繁茂

  する幾つかのため池で比較調査しました。ため池によっては、透視度が全く低下しない
  ため池もあることが分かりました。

   http://www.zc.ztv.ne.jp/kiikankyo/newpage30%20WaterQualityComparison.html

 

 

   津市西阿漕町の岩田池は、冬の水鳥の飛来地となっていますが、10月にアゾラ属の水
  草(微細なシダの仲間)が岸近くにびっしりと生え、赤茶色に染めていました。

  http://www.zc.ztv.ne.jp/kiikankyo/newpage1%20TameikeTsuIwata.html

 

4)筆者が住んでいる近くの並木の下に植栽されているサザンカには毎年チャドクガの発 

    生が見られ、集団でいる3〜4齢幼虫の時期に集団数を数えています。今年の発生 

    量は例年の2〜3倍以上となっています。チャドクガによる虫刺されにご注意を!

 

  今年はチャドクガの発生が多いようだ

  http://www.zc.ztv.ne.jp/kiikankyo/newpage1%20teapoisonouswormHessei1.html

 

5)筆者はハーブの害虫を自宅の小さなハーブ畑と、あちこちのハーブ園を見て回り、どの

  ハーブにどのような害虫が発生しているかを調査し、写真撮影しています。今回は、フ

  ェンネルに発生していたキアゲハを掲載しました。

 

    http://www.zc.ztv.ne.jp/kiikankyo/newpage1%20Kiageha.html

 

 

  以上、昨年11月4日以降、現在までに掲載した記事について、若干の解説を加え

 ました。ご意見、関連記事の投稿などをお待ちしています。 

 

  主宰者:松井正春 (2009年6月15日) 

                                                                             

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                        2007年8月31日   主宰者より